動画も何も関係ない話で恐縮ですが、
今までの2x年の人生において、2番目にランクインした身体的な苦しみを味わいました。
1位は10歳の時になったインフルエンザで死にかけたことですが、死ぬかと思った1位に匹敵する2位である今回は歯痛。歯と言っても虫歯……では無いような、気もしますが、以前治療した虫歯が実は完治しておらず、残ってた悪い菌が徐々に歯から体内へと進んで歯茎から顔に侵入し、そこで増殖して大量の膿を発生。片側の頬が2倍くらいに腫れ、文字通り、絶えることのない激痛に耐えていました。
もっと早く医者に行きたかった。でも、「あれ、何かやばくね?」と異変に気付いたのが金曜日の深夜。言い換えれば土曜の早朝であり、医療機関は例外無く休日を満喫している期間です。そしてその時は異変に気付き始めた辺りで、痛みそのものは軽かった。火曜が仕事休みなので、月曜に電話で予約すれば火曜に医者に行ける。最短で3日耐えれば勝ち。ふぅん、3日かー。
無理。
1日目は楽勝だった。2日目も、夕方までは割と元気だった。夜から頬がしっかりと痛み始め、凍らせた保冷剤をタオルに巻いて当てていないと寝れなかった。それが溶けると痛みで目が覚める。しんどい。
3日目。もはや何も食べることができない。牛乳とかウィダーインゼリーとか栄養のありそうな液体を無理やりお腹に詰め込んで出勤。歯医者に電話して「何とか今日、診てもらえないでしょうか」と控えめに緊急感をアピールするも、既に他の予約で埋まっているらしい。直面している症状が症状なだけに、他の予約客の苦しみも痛いほど分かる。素直に諦めました。
仕事が終わった3日目の夜から4日目の朝にかけての12時間は、間違いなく人生で最も長く感じた12時間でした。何が苦しいって、死ぬ事は無いって分かってるから余計に気が狂いそうだった。死ぬかもしれない、というレベルの1歩手前の、生かさず殺さずの「死んではいない状態」。痛みに脳が慣れてうっすらと眠りに落ちたかと思ったら、1時間でやっぱり痛みで目が覚めてしまう。これをあと12回繰り返す……控え目に言って、発狂しそうでした。もう氷で冷やしても何も痛みは変わりません。
4回くらい繰り返して4時間くらい経過。朝から液体しか流し込んでいないが、特に空腹も感じない。でも何か固形物をお腹に入れれば朝まで頑張れるかもしれない……と訳の分からないアイディアが閃いた。なぜだ。でもそれが良かったかもしれない。一口サイズの半分くらいに切り刻んだリンゴを1個分食べると、急に睡魔が訪れた。やったこれで時間が稼げる……
3時間眠れました。それからは、目が覚めると何かを食べる、というサイクルを動物的に繰り返したり、それが利かなくなると気を紛らわすために部屋の中をぐるぐる歩き回ったり、ニコニコ動画を見てみたりと、思い出しきれない程いろいろな行動をしてたような気がします。ちなみにニコニコ動画は見ない方が良かったと思いました。見た内容、なんにも覚えてねぇ……何を見たんだっけ……けっこう見てたはずなんだけど……
何回眠って、何回起きたか分からなくなって、そして朝。
予約した時間の30分前に医者に着いてしまった。かすれた声で「キョウ、ヨヤクシテイタ、モノデスガ」とメカメカしく受付に伝え、ぐったりと待合室で待たされること10分。「どうぞー」。早いなチクショウ。でも予想よりも早く開いた治療室の扉は、天国へと続く道に見えた。間違いなく光が溢れてた。神よ、今そこへ向かいます…・・
結局、医療ミスが認められて前回の治療費が返金され……というか、今回の医療費から前回の医療費分が値引かれただけですが、とりあえず痛みは治まったのでこれ以上は望みません。後は定期的に通院して治療するのだそうです。良かったヨカッタ。
あと、調べてみたところ、虫歯で死に至るケースもあるそうです。自分は上の歯から菌が入ったので顔に行きましたが、これが下の歯から喉を通って肺や心臓に行くと、もう治療することすら不可能なまま死亡してしまうそうです。滅多にないそうですが、そういう危険もある病気なんだなーと認識を改めました。
皆さんも歯に違和感を覚えたら早めに医者に行きましょう。治療費は意外に安いです。1000円くらい。
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